「新しくグローブを買ったけど、型付けはどうしよう?」「自分でも型付けできるかな?」
このように、新しいグローブをどのようにして柔らかくするか迷っている方もいるはず。
そこで今回は、「自分で型付けする」「お店に依頼する」という2つの方法を、メリット・デメリットと併せて徹底比較。ぜひこの記事を参考に、使いやすい・手に馴染むグローブを作り上げましょう!

グローブの型付けはなぜ必要?

「型付けって必要なんですか?」と聞かれたら、実は少し悩みます。というのも、グローブの型付けは“絶対にやらなければならない”ものではなく、どちらかといえばプレーヤーのこだわりに応じて行うものだから。
型番によってある程度の完成系は決まっていますが、新品のグローブは革が硬く、これからどんな形にもなれる“素体”のような状態。使い込めば徐々に柔らかくなり、自然に自分の手に馴染んでいきますが、革が柔らかくなると、逆に形を定着させにくくなるという一面もあります。
だからこそ、「このグローブをこう使いたい」というプレーヤー自身の好みがある人にとっては、最初の段階で意図的に型を作る=型付けが重要になってくるのです。
中でも一番こだわる人が多いのが、「ポケットの広さや深さ」。捕球性能に直結する部分であり、ボールがしっかり収まる感覚があるかどうかは、守備への安心感にもつながります。ポジションやプレースタイルによって理想のポケットは異なるため、型付けによってその調整ができることこそが、型付け最大のメリットといえるでしょう。
【グローブ型付け】自分でする?専門店に頼む?
では、グローブの型付けは自分ですべきなのか、専門店に頼むべきなのか。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、ここからはこの2つの選択肢を比較していきます!
比較1. 自分で型付けをするメリット・デメリット

自分で型付けするメリット
- 費用が安い(必要なのは道具代だけ)
- 好みの型に仕上げやすい
- グローブに対する愛着が深まる
自分で型付けをする最大のメリットは費用が安価に済むこと。極論を言ってしまえば、グローブを保湿するためのオイルさえあれば型付けできます。(軟化オイルはグローブの革を劣化させますので、使わないことをおすすめします。)
また、日頃から型付けをしておりある程度の技術がある方であれば、自信が好む型に仕上げることもできるでしょう。
自分で型付けするデメリット
- 型付けの失敗リスクがある
- グローブ全体を均等に柔らかくするのが難しい
- 乾燥やオイルの塗りすぎによる革の劣化リスクがある
デメリットとしては、型付けの失敗リスクが伴うということ。「型付け」ではなく「型直し」で、専門店にグローブを持ち込まれる方も多くいますが、グローブに対する知識や型付けの技術がないと、思うような型に仕上がらないことも多々あります。
また、オイルの塗りすぎや軟化オイルを使った型付けをしてしまうことで、グローブの革を劣化させてしまう恐れも。革が劣化すると「型直し」ではどうしようもなくなりますので、特に注意が必要な点と言えます。


比較2. 専門店に型付けを依頼するメリット・デメリット

専門店に依頼するメリット
- グローブの特徴を引き出す型付けをしてもらえる
- 型付け用の機械でポケットの深さ調整などが可能
- ポジションやグローブの使い方に応じた調整が可能
お店に型付けを依頼する最大のメリットは、グローブの特性やプレーヤーの希望に合わせた最適な仕上がりが期待できること。
専用の型付け機械を使うお店もあり、ポケットの深さや開閉の柔らかさなど細かい調整が可能になります。
さらに、守備位置や捕球スタイルに合わせて、握り方やポケット位置をプロの目線で整えてもらえるため、グローブ本来の性能を最大限に引き出すことができます。初めての型付けや、失敗したくない方には特におすすめです。
専門店に依頼するデメリット
- 費用がかかる(店舗でグローブを購入すれば無料にあるお店もある)
- 納期がかかる(人気店・有名店は1ヶ月前後かかることも)
- 店によって技術力に差がある
デメリットとして挙げられる点は、まず、費用が発生する点。店舗でグローブを購入すれば無料になるケースもありますが、4,000円〜10,000円程度が相場となります。
また納期にも差があり、特に人気店や有名店舗では依頼が集中し、仕上がりまでに1ヶ月程度かかることも珍しくありません。
さらに、店舗ごとの技術力にばらつきがあるため、仕上がりに満足できるかは担当者の腕次第という側面も。信頼できる店舗選びが大切です。

グローブの型付け。自分でするかお店でするかは、あなた次第。
グローブの型付けは、「やらなければならないもの」ではありません。
けれども、自分のスタイルに合った使いやすいグローブを育てたい方にとっては、とても重要な工程です。
自分で型付けすれば費用を抑えられ、こだわりの形に仕上げることも可能です。一方で、専門店に依頼すれば、失敗なくプロの技術で理想の型を実現できます。
どちらを選ぶにしても、自分にとって最適な方法を見つけ、プレーを支えてくれる“相棒”として、グローブとより良い関係を築いていきましょう。

