軟式野球を始めるとき、意外と迷うのがグローブ選びです。
「軟式グローブって何を基準に選べばいいの?」
「初心者だからオールラウンド用でいいの?」
「見た目で選んでも大丈夫?」
こんなふうに悩む方も多いのではないでしょうか。
最初に結論をお伝えします。軟式グローブ選びで大切なのは、ポジションに合っていること・手に合うサイズであること・今の自分が扱いやすいことの3つです。
軟式野球は、硬式に比べて身近に始めやすいスポーツです。その一方で、グローブ選びをなんとなくで済ませてしまう方も少なくありません。自分に合わないグローブを使うと、捕球ミスや握り替えのしづらさにつながり、上達のスピードにも差が出てきます。
この記事では、草野球を始める大人の方や野球初心者の方に向けて、軟式グローブの選び方をわかりやすく解説します。

軟式グローブとは?硬式グローブとの違い

軟式グローブを選ぶ前に、まずは「軟式用」と「硬式用」の違いを押さえておきましょう。ここを理解しておくと、売り場や通販で迷わず選べるようになります。
軟式ボールの特徴(M号・J号)
軟式グローブは、軟式ボールを捕るために作られたグローブです。軟式ボールは天然ゴムで作られていて、硬式球よりも軽く、よく弾むのが特徴です。
現在の軟式ボールは、大人と中学生が使う「M号」と、小学生が使う「J号」の2種類です。M号は重さ約138g・直径約72mm、J号は重さ約129g・直径約69mmで、以前のA号・B号・C号から切り替わりました。草野球や一般の軟式野球で使うのはM号です。
今のボールは以前よりもバウンドが低く抑えられ、打球の感覚が硬式に近づいたといわれています。とはいえ、ゴムボールならではの弾みやすさや、捕球時にグローブの中で跳ねやすい性質は残っています。軟式グローブには、この弾むボールをしっかり受け止めて逃がさない作りが求められます。
軟式グローブと硬式グローブの作りの違い
硬式ボールは、コルクやゴムの芯に糸を巻き、牛革で覆った硬くて重いボールです。そのため硬式グローブは、強い衝撃に耐えられるように厚い革と硬い芯材で作られていて、全体的に重くしっかりしています。
一方の軟式グローブは、軽くて弾むボールを扱うため、比較的しなやかな革を使い、軽く扱いやすい作りのものが多いです。手にはめたときになじみやすく、閉じる力が弱い人でもボールをつかみやすいのが長所といえます。
価格帯にも違いがあります。硬式グローブは革の質や作りの面でコストがかかるぶん、同じクラスでも軟式用より高くなる傾向があります。「軟式=安くて柔らかい」「硬式=高くて硬い」とざっくり覚えておくと、売り場で迷ったときの目安になります。
軟式で硬式グローブを使ってもいい?
逆のケース、つまり硬式グローブで軟式野球をすることは、ルール上の問題はなく、実際に使っている人もいます。硬式用はしっかりした作りなので、「強い打球でも押し負けない」「型が崩れにくい」という理由で好んで使う草野球プレーヤーもいます。
実はGSグローブでも、硬式仕様の外野手用「ヘラクレス型」は軽くて手になじみやすいため、中学軟式や草野球の選手に多く使われています。軟式で草野球をしているゴリスポ先生自身も、硬式ヘラクレス型をメインで使っているほどです。
ただし、硬式グローブは重く、新品は硬いものが多いため、初心者がいきなり使いこなすのは簡単ではありません。反対に、軟式グローブで硬式球を捕るのはけがやグローブの破損につながるので避けましょう。初めての一個なら、まずは軟式用から選ぶのが無難です。
軟式グローブの選び方で大切な3つの考え方

具体的なチェックポイントに入る前に、軟式グローブ選びの土台になる考え方を3つ紹介します。この3つを意識するだけで、大きな失敗はかなり防げます。
「今の自分が扱えるか」を最優先にする
軟式グローブ選びで一番大切なのは、「今の自分が扱えるかどうか」です。プロ選手と同じモデル、上手な人がすすめるモデルでも、自分の手の大きさや握力、技術に合っていなければ使いこなせません。
とくに初心者のうちは、グローブをしっかり閉じられること、思ったとおりに動かせることが何より重要です。自分でコントロールできないグローブを使うと、ボールを弾いたり、握り替えがもたついたりして、「野球って難しい」と感じる原因になってしまいます。
「将来うまくなったら使いこなせるはず」と背伸びをするより、今の自分にちょうどいい一個を選ぶほうが、結果的に上達は早くなります。軟式グローブは、今の自分を助けてくれる道具として選びましょう。
ポジションと使い方で形を選ぶ
軟式グローブは、守るポジションによって向いている形が変わります。内野手なら操作性、外野手なら捕球の安心感、投手なら握りを隠せることと投げやすさが大切です。初心者のうちは「どれも同じに見える」と感じやすいのですが、グローブの形によってプレーのしやすさはかなり変わります。
さらに、同じポジションでも「どう捕りたいか」で合うグローブは違ってきます。しっかりつかんで捕りたい人と、当てて素早く握り替えたい人とでは、選ぶべきポケットの深さやサイズが異なるからです。
まずは「どこを守るか」を決め、そのうえで「どう使いたいか」まで考えると、候補がぐっと絞りやすくなります。グローブの種類そのものを先に把握しておきたい方は、野球用グローブの種類・特徴をポジション別に解説!も参考にしてください。
「柔らかければ正解」ではない
初心者の方ほど、「最初から柔らかいグローブのほうが使いやすい」と思いがちです。たしかに、硬すぎるグローブは閉じにくく扱いづらいものです。ただ、柔らかすぎるものにも落とし穴があります。
最初からクタクタに柔らかいグローブは、型が安定しにくく、捕球の形が決まりにくい傾向があります。軟式ボールは弾みやすいので、グローブに張りがないと、捕った瞬間にボールがこぼれやすくなることもあります。使い込むうちにすぐへたってしまい、寿命が短くなりがちなのも気になるところです。
軟式グローブは、ある程度のしっかり感がありつつ、自分の手で使い込んでなじませていけるものを選ぶのが理想です。「柔らかさ」ではなく「ちょうどいい張りと扱いやすさ」を基準にしましょう。
軟式グローブの選び方|失敗しない7つのチェックポイント

ここからは、軟式グローブを選ぶときに実際にチェックしたい7つのポイントを解説します。
1. 利き手(右投げ用・左投げ用)
意外と見落としやすいのが、利き手の確認です。グローブは「投げる手と反対の手」にはめるので、右投げの人は左手にはめる「右投げ用」、左投げの人は右手にはめる「左投げ用」を選びます。
通販では「右投げ用」「左投げ用」、あるいは「LH(左手にはめる)」「RH(右手にはめる)」と表記されていることが多いです。「左手用」という書き方が、左手にはめるのか左投げ用なのか紛らわしい場合もあるので、購入前に必ず確認しましょう。
左投げの人は、右投げ用に比べてラインナップが少なめです。欲しいモデルに左投げ用があるかどうかも、早めにチェックしておくと安心です。
2. サイズは「大きすぎない」ことが大切
軟式グローブ選びでは、サイズ感がとても重要です。サイズは一般的に、グローブの先端から下端までの長さ(cm)で表されます。
大きいグローブは捕れそうに見えますが、実際には重くなって操作しづらくなったり、握り替えが遅くなったりします。とくに初心者の方は、見た目の安心感から大きめを選びやすいのですが、守備を安定させたいなら自分の手でしっかり閉じられるサイズを選びましょう。
目安としては、内野手用はコンパクト、外野手用は大きめ、オールラウンド用はその中間くらいです。ただし同じ表記サイズでも、メーカーや型によって手を入れたときの感覚は変わります。可能であれば実際にはめて、開閉のしやすさを確かめるのが確実です。

3. ポケットの深さはプレースタイルで選ぶ
ポケットとは、ボールが収まるくぼみのことです。ポケットの深さによって、グローブの使い心地は大きく変わります。
しっかりつかんで捕りたい方には、やや深めのポケットが合いやすいです。ボールがグローブの中に収まりやすいため、弾みやすい軟式ボールでもこぼしにくくなります。反対に、素早い握り替えを重視したい方には、やや浅めのポケットが向いています。
特に内野手ではこの違いがプレーに出やすく、外野手ではしっかり包み込める感覚が大切になります。初心者の方で迷ったら、まずは深すぎず浅すぎない、標準的な深さのものを選ぶとよいでしょう。使っていくうちに「もっと深いほうがいい」「浅いほうが投げやすい」といった自分の好みが見えてきます。
4. ウェブの形状
ウェブとは、親指と人差し指の間にある網の部分のことです。形によって、捕球のしやすさや見た目の印象が変わります。
代表的なのは、革を十字に組んだ「クロスウェブ」、かごのように編み込んだ「バスケットウェブ」、一枚革の「ワンピースウェブ」、H字やI字の形をした「Hウェブ」などです。クロスウェブは強さと柔軟性のバランスがよく、捕球を重視する人に向いています。バスケットウェブやワンピースウェブは中が見えにくいため、握りを隠したい投手用によく使われます。
隙間のあるタイプはボールの行方が見やすく、軽さを出しやすいのが特徴です。初心者のうちはウェブの形にこだわりすぎる必要はありませんが、投手をする予定がある方は中が見えにくいタイプを選んでおくと安心です。
5. 軽さと芯の硬さのバランス
軟式グローブには軽いモデルが多く、軽さを重視して選ぶ方もたくさんいます。ただし、軽ければそれだけで正解というわけではありません。
軽くても作りが弱いと、捕球したときの安定感が足りなかったり、すぐに型崩れしたりして、物足りなさを感じることがあります。草野球では打球の速い打者もいるので、グローブにある程度の芯の強さがあると安心です。
大切なのは、軽さとしっかり感のバランスです。草野球や一般の軟式野球では、同じグローブを何年も使う方が多いので、最初にバランスのよい一個を選ぶことが失敗しないコツです。店頭では、はめた状態で素早く開閉したり、捕球姿勢をとったりして、重さを負担に感じないか確かめてみてください。
6. 素材(牛革・合成皮革)
軟式グローブの素材は、大きく「牛革(本革)」と「合成皮革」に分かれます。
牛革は耐久性と柔軟性に優れ、使い込むほど手になじんで、自分の型に育っていくのが魅力です。そのぶん価格は高めで、オイルでの保湿など定期的なお手入れが必要になります。合成皮革は軽くて安く、水や汚れにも強いので手入れが楽ですが、時間がたつとしなやかさが失われやすく、型も育ちにくい傾向があります。
キャッチボールや子どもとの遊びが中心なら、合成皮革でも十分です。一方、チームに入って草野球を続けるなら、牛革のグローブを選んだほうが長い目で見て満足度は高くなります。

7. 型付けの有無
新品の軟式グローブは、そのままだと硬くて閉じにくいことがよくあります。そこで大切になるのが「型付け」です。型付けとは、革を柔らかくしながら、ボールを捕る位置やグローブの閉じ方を整えていく作業のことです。
型付けは、自分で少しずつ行う方法と、購入時にお店で仕上げてもらう方法があります。初心者の方が自分で型付けをすると、どの方向に閉じればいいのかがわからず、変なクセがついてしまうこともあります。
初めての一個であれば、お店で型付けしてもらえるかどうかも選ぶ基準にしましょう。自分で型付けに挑戦したい方は、グローブのポケットの作り方で具体的な方法を解説しています。
【ポジション別】軟式グローブの選び方
ここからは、ポジションごとの軟式グローブの選び方を見ていきます。草野球で守る予定のポジションを思い浮かべながら読んでみてください。
内野手用(セカンド・ショート・サード)

内野手用の軟式グローブは、操作性の高さが大切です。ゴロを捕ってから素早く握り替えて送球するため、コンパクトで、ポケットがやや浅めのものが主流になっています。
セカンドやショートは特に軽快さが求められるので、扱いやすさを重視して選ぶのがおすすめです。軟式ボールは弾みやすく、イレギュラーなバウンドも起こりやすいため、グローブを素早く出し入れできることが守備の安定につながります。
一方、サードは打者との距離が近く、強い打球が飛んでくるポジションです。そのため、やや大きめで、しっかりつかめる感覚を好む方もいます。同じ内野でも守備位置によって好みが分かれるので、自分の守備スタイルに合わせて選びましょう。内野用についてさらに詳しく知りたい方は、内野用グラブの選び方もあわせてご覧ください。
外野手用

外野手用の軟式グローブは、打球をしっかり包み込めることが重要です。フライやライナーを安定して処理するために、縦に長く、ポケットが深めのモデルが基本になります。
ただし、長すぎると扱いづらく感じることもあるので、自分がしっかり動かせる範囲で選ぶことが大切です。外野手用は「長い=良い」ではありません。安心感と操作性のバランスを見て選ぶと、失敗しにくくなります。
また、外野手用では「小指2本入れ」という使い方もよく見られます。小指の指袋に小指と薬指の2本を入れることで、グローブ全体を大きく使え、捕球時の衝撃も和らげやすくなる使い方です。自分が5本指で使うか、小指2本入れで使うかによって合うグローブが変わることもあるので、あらかじめ考えておきましょう。詳しくは外野手用グラブの選び方で解説しています。
投手用

投手用の軟式グローブでは、捕球のしやすさだけでなく、投げやすさや手元の感覚も大切です。バッターにボールの握りや指の動きを見られないように、ウェブの中が見えにくいデザインが主流で、サイズもやや大きめに作られています。
ピッチャーは投球動作のなかでグローブを何度も使うため、重すぎたり大きすぎたりすると違和感につながることがあります。重いグローブは投球時のバランスを取りやすい反面、扱いにくさを感じる場合もあるので、初心者の方は軽めで扱いやすいものを選ぶのがおすすめです。
見た目のかっこよさで選ばれやすいポジションでもありますが、実戦では使いやすさのほうがずっと重要です。握ったときのフィット感や、投球動作の邪魔にならないかを意識して選びましょう。なお、試合では投手用グローブの色に決まりがあるので、白や灰色のものは避けるのが無難です。
一塁手・捕手用ミット

ファーストとキャッチャーは、ほかのポジションとは違い「ミット」を使うのが一般的です。ミットは指が分かれていない形状のグローブで、それぞれのポジションの役割に特化した作りになっています。
ファーストミットは縦長で捕球範囲が広く、内野手からの送球をすくい上げやすいのが特徴です。キャッチャーミットは、投手の球を何度も受け止められるよう、芯材が厚く衝撃を吸収しやすい構造になっています。
草野球では、チームの共用ミットを使うケースも少なくありません。まずはオールラウンド用などの一般的なグローブを用意し、ファーストやキャッチャーを任されることが増えてきたら、専用のミットを検討するのがよいでしょう。専用ミットを使うと、捕球のしやすさが大きく変わります。
オールラウンド用
初心者の方や、草野球で複数のポジションを守る方には、オールラウンド用も選択肢に入ります。オールラウンド用は、内野と外野の中間くらいのサイズと深さを持ち、キャッチャーとファースト以外のポジションで幅広く使えるタイプです。
初めての一個として選びやすく、「まだ守備位置が決まっていない」「まずは一個で広く対応したい」という方に向いています。実際に、草野球で初めてグローブを買う人はオールラウンド用を選ぶことが多いです。
ただし、どのポジションでも完璧というよりは、「幅広く対応しやすい」のが強みです。守るポジションが固まってきたら、そのポジション専用のグローブへのステップアップを考えましょう。専用のグローブに変えると、プレーのしやすさがはっきり実感できるはずです。
【タイプ別】草野球・初心者の軟式グローブの選び方
草野球を始める大人の方といっても、野球経験の有無や守るポジションはさまざまです。ここでは、よくある4つのタイプ別に、軟式グローブの選び方のポイントを紹介します。
野球経験ゼロから草野球を始める大人
野球経験がない状態から草野球を始める方は、まず「扱いやすさ」を最優先にしましょう。守るポジションが決まっていないことが多いので、オールラウンド用か、内野用のなかでも標準的なサイズのものがおすすめです。
最初から高価なグローブを買う必要はありませんが、あまりに安い合成皮革のグローブは、すぐにへたったり、ボールをつかみにくかったりすることがあります。チームに入って続けるつもりなら、牛革で、型付け済みのものを選ぶと、最初のキャッチボールから「捕れる感覚」をつかみやすくなります。
また、お店のスタッフに「野球経験がないこと」「どんなチームで何をしたいか」を伝えて相談するのも効果的です。初心者ならではの不安を踏まえて、扱いやすいモデルを提案してもらえます。
学生時代の経験者が草野球で再開する場合
学生時代に野球をしていて、大人になって草野球で再開する方は、当時守っていたポジション専用のグローブを選ぶのがおすすめです。体が覚えている動きに合った形のほうが、感覚を取り戻しやすいからです。
ただし、ブランクがあると、握力や反応速度が当時より落ちていることも少なくありません。昔と同じサイズや重さのグローブが、意外と重く感じることもあります。当時の感覚だけで選ばず、実際にはめて「今の自分が扱えるか」を確かめましょう。
経験者のなかには、学生時代に使っていた硬式グローブを草野球で再び使う方もいます。手入れされていれば十分使えますが、長年しまい込んでいたグローブは革が乾燥していることが多いので、オイルでの保湿や型直しをしてから使うのがおすすめです。
草野球で複数ポジションを守る人
草野球では、人数の都合で試合ごとに守るポジションが変わることがよくあります。内野も外野も守る可能性がある方は、オールラウンド用、もしくは内野寄りのオールラウンド用を選ぶと対応しやすくなります。
ただし、外野を守る機会が多い方は、少し大きめのオールラウンド用を選ぶと安心です。反対に、内野を守ることが多いなら、コンパクトめのものが扱いやすいでしょう。「一番多く守るポジション」に寄せて選ぶのがポイントです。
余裕が出てきたら、内野用と外野用の2つを持ち分けるのもひとつの方法です。試合当日にポジションに合わせて持ち替えられるので、どちらの守備でも安定したプレーがしやすくなります。
左投げの人
左投げの方は、守れるポジションが投手・一塁手・外野手に限られることが多く、左投げ用のラインナップも右投げ用に比べて少なめです。そのため、オールラウンド用の選択肢もあまり多くありません。
左投げの方が初めての一個を選ぶなら、投手用グローブがオールラウンド用に近い形なのでおすすめです。投手用は大きさや深さのバランスがよく、外野やファーストでも使いやすいからです。外野を守ることが多いなら、外野手用を選ぶのもよいでしょう。
欲しいモデルに左投げ用があるかどうかは、事前に確認しておくことが大切です。既製品で合うものがない場合は、オーダーで左投げ用を作る方法もあります。
軟式グローブの価格帯の目安
軟式グローブの価格は、数千円のものから数万円のものまで幅広くあります。ここでは、価格帯ごとの特徴と、どんな人に向いているかを整理します。
1万円未満:遊び・キャッチボール用
1万円未満の軟式グローブには、合成皮革を使った入門用のモデルが多く見られます。ホームセンターや量販店で売られているグローブは、数千円程度の合成皮革製がほとんどです。
この価格帯のグローブは、最初から柔らかく、軽くて扱いやすいのが長所です。水や汚れにも強く、手入れの手間もあまりかかりません。子どもとのキャッチボールや、遊びで野球を楽しむ程度であれば十分でしょう。
一方で、耐久性や捕球の安定感は、本革のグローブに比べると控えめです。草野球チームに入って試合に出るなら、物足りなさを感じる場面が出てくるかもしれません。「まずはお試し」と割り切って選ぶのがおすすめです。
1万〜3万円:草野球を始める人の定番
1万〜3万円の価格帯は、草野球を始める大人の方にとって定番のゾーンです。牛革を使った本格的なモデルが多く、耐久性や手へのなじみやすさ、型の育ちやすさのバランスが取れています。
この価格帯になると、ポジション別のモデルも豊富にそろい、自分の守備位置や捕り方に合ったものを選びやすくなります。しっかり手入れをすれば、何シーズンも使い続けられるでしょう。
「草野球をこれから本格的に始めたい」「長く使える一個が欲しい」という方は、まずこの価格帯を中心に比較してみてください。型付けサービスをあわせて利用すれば、購入後すぐに実戦で使える状態に仕上げられます。
3万円以上:長く使いたい人・こだわり派向け
3万円以上の軟式グローブは、厳選された革を使った上位モデルや、オーダーグローブが中心となる価格帯です。革の質や作りにこだわっているぶん、使い込むほど手になじみ、自分だけの形に育っていく楽しさがあります。
草野球を長く続けたい方や、守備にこだわりたい方、周りと差がつくデザインのグローブを使いたい方には、この価格帯のグローブがおすすめです。耐久性も高いので、1年あたりのコストで考えると、決して割高ではありません。
メーカー比較をしながら選びたい方は、軟式グローブのおすすめメーカーランキングTOP5も参考にしてください。
軟式グローブ選びでよくある失敗
ここでは、初心者の方がやってしまいがちな失敗を整理しておきます。事前に知っておくだけで防げるものばかりなので、購入前にチェックしてみてください。
見た目やメーカー名だけで選ぶ
デザインがかっこいい、有名メーカーだから安心。そんな理由で選びたくなる気持ちはよくわかります。グローブは毎回手にする道具なので、気に入った見た目のものを使うことは、モチベーションの面でも大切です。
ただ、実際のプレーで使いやすいかどうかは別問題です。特に軟式グローブは、同じメーカーでもモデルごとに特徴がかなり違います。有名メーカーの人気モデルでも、自分のポジションや手の大きさに合っていなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
見た目やメーカーは「最後の決め手」にして、まずはポジション・サイズ・扱いやすさで候補を絞りましょう。そのうえで気に入ったデザインを選べば、見た目も使いやすさも満足できる一個に出会えます。
最初から大きすぎるものを選ぶ
「大きいほうが捕りやすそう」と思って選ぶと、意外と扱いにくいことがあります。大きなグローブは重くなりやすく、閉じにくいため、ボールが入ってもつかみきれずにこぼしてしまうことも少なくありません。
特に初心者は、捕球範囲の広さよりも、グローブをしっかり閉じられるか、思ったように動かせるかを重視したほうが上達しやすいです。正しい捕り方を身につけるためにも、大きさより「自分の手でコントロールできる感覚」を優先してみてください。
捕球範囲が気になる場合は、グローブの大きさではなく、足を使ってボールの正面に入る意識を持つことが大切です。基本の動きが身につけば、無理に大きなグローブに頼る必要はなくなります。
安さだけで選ぶ
「続くかわからないから、とりあえず一番安いものを」と考える方も多いでしょう。ただ、あまりに安いグローブは、ボールをつかみにくかったり、すぐに型崩れしたりして、かえって野球を楽しめない原因になることがあります。
捕れない、痛い、すぐ壊れる。こうした体験が続くと、せっかく始めた草野球が嫌になってしまうかもしれません。結局すぐに買い直すことになり、トータルで見ると高くつくことも珍しくありません。
チームに入って続けるつもりなら、最初から1万〜3万円程度の牛革グローブを選ぶほうが、満足度は高くなります。予算に限りがある場合は、専門店で相談して、価格と品質のバランスがよいモデルを提案してもらいましょう。
型付けや手入れを考えずに買って終わる
グローブは、買って終わりではありません。型付けや日々のメンテナンスによって、使いやすさも寿命も大きく変わります。せっかくよいグローブを選んでも、手入れをしなければ本来の良さを活かしきれません。
特に本革の軟式グローブは、使ったあとにブラシで汚れを落とし、ときどきオイルで保湿することで、長くよい状態を保てます。雨の日に濡れたまま放置したり、車内など高温になる場所に置いたりすると、革が傷んで型崩れの原因になります。
軟式グローブを長く使いたい方は、購入後のケアまで意識しておきましょう。お手入れの頻度はグローブのメンテナンス頻度で、濡れたときの対処法は雨で濡れたグローブの正しい乾かし方で詳しく解説しています。
草野球の軟式グローブならGSグローブがおすすめ
ここまで、軟式グローブの選び方を解説してきました。最後に、野球YouTuber・ゴリスポ先生が手がけるGorillaSportsの「GSグローブ」を紹介します。草野球で使う軟式グローブを探している方は、ぜひ選択肢に加えてみてください。
ガイド型付け済みの軟式仕様グラブ

GSグローブには、硬式用だけでなく軟式仕様の定番グラブもラインナップされています。内野用・外野用・投手用などポジションに合わせた型がそろっているので、草野球で守る位置に合わせて選べます。
最大の特長は、すべてのグラブに施されている「ガイド型付け」です。はめた瞬間に「どこで捕って、どう閉じればいいか」がわかるように仕上げているので、型付けの経験がない初心者の方でも、届いたその日から正しい使い方を身につけやすくなっています。仕上げにはGS特製オイルを塗布しているため、革のコンディションも良い状態で届きます。
2026年9月時点で、軟式仕様の定番グラブは4万円台後半で販売されています。最新の価格や在庫は、GSのオンラインストアで確認してください。
周りと差がつくカラー・デザイン

草野球では、「周りの人とかぶらないグローブを使いたい」という方も多いのではないでしょうか。カラー展開が豊富でデザイン性の高い軟式グローブは、オーダーしないと手に入らないことがほとんどです。
GSグローブは、個性的な配色やデザインが魅力のひとつです。特に兵庫県佐用町の「GorillaSports本店」では、紫色やカエル色といった派手な既製品グローブなど、ゴリスポ別注の特徴的な軟式グローブが手に入ることもあります。
草野球で目立つグローブを使いたい方は、草野球におすすめ!周りと差が出る軟式グローブメーカー3選もあわせてご覧ください。GSグローブは全国の取扱店舗でも購入できます。
オーダーで自分だけの一本を作る

既製品のなかに理想のグローブが見つからない方や、左投げで選択肢が少ない方には、GSのオーダーグローブもおすすめです。GSの定番の型をベースに、カラーなどを自分好みに選んで、世界にひとつだけの軟式グローブを作ることができます。
自分で選んだグローブは愛着がわき、手入れにも自然と気持ちが入ります。「このグローブで上手くなりたい」という思いが、練習のモチベーションにもつながるはずです。
オーダーの詳しい魅力や注意点は、「軟式グローブをオーダーする魅力&失敗しないためのポイントを解説」【既存記事リンク】で紹介しています。GSグローブ全体の特徴や型の選び方は、「ゴリラのグローブとは?GSグローブの特徴と選び方を解説」【既存記事リンク】をご覧ください。
軟式グローブは「今の自分に合う一個」を選ぶのが正解
軟式グローブの選び方で大切なのは、見た目やイメージだけで選ぶのではなく、ポジション・サイズ感・扱いやすさ・品質をバランスよく見ることです。
初心者の方ほど「どれでも同じ」に見えやすいですが、実際はグローブひとつで捕りやすさもプレーの安定感も変わります。だからこそ、今の自分にとって使いやすい一個を選ぶことが、失敗しない近道です。
最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。
- 軟式グローブは、弾む軟式ボールに合わせた軽く扱いやすい作り
- 利き手・サイズ・ポケットの深さ・ウェブ・重さ・素材・型付けの7点をチェック
- ポジションが決まっていなければオールラウンド用、左投げなら投手用も選択肢
- 草野球を続けるなら1万〜3万円の牛革グローブが定番
- 購入後の型付けと手入れで、使いやすさと寿命が大きく変わる
野球用グローブ全体の基本を整理したい方は野球グローブの選び方ガイドを、メーカーを比較したい方は軟式グローブのおすすめメーカーランキングTOP5も参考にしてください。自分に合う一個を見つけて、草野球をもっと楽しみましょう。

