久しぶりにグローブを出したら、白いものが付いていた…とお悩みではありませんか?そのまま使ってよいのか、どう対処すればよいのか、不安になりますよね。
シーズンオフの保管や雨の日のあとなど、気づかないうちにカビが出てしまうことがあります。大切な相棒だからこそ、革を傷めない方法で向き合いたいところです。
今回は、グローブのプロ・ゴリスポ先生が、カビが生える原因と見分け方、取り方、予防のお手入れをご紹介します!
グローブにカビが生える原因と見分け方
グローブは汗や土ぼこりが付きやすい革製品で、保管のしかたひとつで状態が大きく変わる道具です。カビは、湿気と汚れがそろうと出やすくなるといわれます。
原因を知っておけば、同じ失敗をくり返さずに済みます。見分け方とあわせて、順番に見ていきましょう。
原因1. 湿気と汚れの放置

練習や試合のあとに、汗や土ぼこりが付いたままグローブを保管していませんか?
汚れが残った状態で袋に入れると、湿気がこもりやすくなるのです。とくに夏場は、手汗がグローブの内側までしみ込みます。外から見て分からなくても、内側が湿ったまま閉じ込められていることがあるでしょう。
使ったあとに、ひと手間かけて汚れを落とす習慣をつけたいところです。その積み重ねが、カビを遠ざける近道になります。
原因2. 濡れたままの保管

雨に濡れたり、汗をたっぷり吸ったりしたあとに、グローブ袋やバッグへ入れっぱなしにするのは避けたい保管のしかたです。水分が抜けないまま時間がたつと、カビが出やすい状態が続いてしまいます。
濡れたグローブの乾かし方は、別の記事で詳しく解説しています。濡れてしまったときは、まずそちらを参考にしてください。

原因3. 乾く前のオイルの塗りすぎ
保湿のためのオイルも、量や塗るタイミングを誤ると、グローブを傷めるもとになります。
雨に濡れたあとなどに、革の水分が乾く前から大量のオイルを塗るのは、避けたい例のひとつです。オイルは多すぎると、グローブが重くなる原因にもなるといわれます。
乾いた状態を確かめてから、薄く少しずつ塗ることを心がけましょう。

原因4. 空気が動かない場所での保管
押し入れの奥や、物が詰まった棚など、空気が動きにくい場所に置き続けるのも見直したい点です。
風が通らないと、グローブにこもった湿気が抜けにくくなるといわれます。ケースや袋に入れたまま長期間置いておくと、中の様子に気づくのも遅れがちです。
保管場所と保管のしかたは、シーズンごとに一度見直してみましょう。
見分け方. カビとほかの白っぽい汚れ
グローブの表面に白っぽいものが見えても、すべてがカビとは限りません。見た目だけでは、カビかほかの汚れかを判断しにくいことがあります。
見た目だけで決めつけるのは、避けたほうがよいでしょう。判断がつかないときは、無理にこすらず、明るい場所で状態を確認してみてください。
確認するときは、指の間やウェブの裏など、見落としやすい部分まで見るのがおすすめです。写真を撮っておくと、あとで経過を比べたり、相談したりするときに役立ちます。迷ったときは、GorillaSports本店に問い合わせて、状態を伝えてみるのも一つの方法です。
グローブのカビの取り方(4つのステップ)
カビを見つけたら、慌てて強くこするのは禁物です。革を傷めないよう、順番を守って進めていきましょう。
なお、カビに使ってよいクリーナーや薬剤は、革の種類や状態によって合うものが変わります。
ステップ1. 風通しのよい場所で乾いた状態にする
最初に、風通しのよい日陰で、グローブをしっかり乾かします。水分が残ったままこするのは避けたいため、まずは乾いた状態にしましょう。
ドライヤーや乾燥機で急いで乾かすのは、避けてください。革に負担がかかるため、時間をかけて自然に乾かすのが基本です。
ステップ2. 豚毛ブラシで表面を払う

乾いたら、豚毛ブラシで表面に付いたものをやさしく払い落とします。力を入れすぎず、革の表面をなでるように動かすのがコツです。
ブラシの使い分けに関しては、下記記事を参考にしてください。

ステップ3. 乾いた布で拭き取る

ブラシで払ったあとは、乾いた柔らかい布で表面を拭き取ります。水分を含ませた布は使わず、乾いた布でふき取るか、汚れがひどい場合にはクリーナを塗布して拭き取るようにしましょう。
拭き取った布を、そのまま別のグローブに使うのはやめておきます。汚れが移る心配があるからです。

ステップ4. 乾かして保湿する

汚れを払って拭き取ったら、仕上げに保湿をします。GS グラブの守護神CLOSERは、グローブの保湿に特化したオイルです。
使い方は、汚れを落としてからCLOSERを振りかけ、ブラッシングでなじませる流れです。適量は3〜4プッシュが目安となります。

取ったあとの確認
お手入れが終わったら、数日おいてから、もう一度グローブの状態を確認してみてください。同じ場所にまた白いものが出てくるようなら、乾かし方や保管場所が合っていない可能性があります。
その場合は、原因1〜4を見返して、思い当たる点を一つずつ改めていきましょう。それでも改善しないときは、早めに相談するのが安心です。
やってはいけないNG行為
カビを取りたい一心で、つい手を出してしまいがちな失敗があります。
濡れたままバッグや袋に入れっぱなしにすること、乾く前に大量のオイルを塗ることは避けてください。急いで乾かそうとして、ドライヤーや乾燥機を使うことも同じです。
また、つぶれた状態や横向きで置くと、型崩れの原因になります。乾かすときも保管するときも、形を保てる置き方を意識しましょう。
落ちないときや、広がっているとき

ブラシと乾拭きで落ちないときは、無理に落とそうとしないでください。自己判断で強い薬剤を使うと、革を傷めるおそれがあります。
カビが気になる範囲が広いときや、革の内側まで進んでいそうなときは、プロの目で状態を見てもらうのが安心です。お手入れの相談は、GorillaSports本店までお問い合わせください。

カビを生やさない保管とお手入れ
カビは、取るよりも生やさないほうがずっと楽です。日々のお手入れと保管のコツを、4つに分けてご紹介します。
予防1. 使ったあとに汚れを落として乾かす
予防の基本は、使ったあとのひと手間です。ブラシで汚れを払い、汗や湿気が残らないように乾かしてから片付けましょう。
お手入れの基本は、ブラッシング、汚れ落とし、保湿の3ステップです。毎回すべてを行うのが難しくても、ブラッシングだけは続けたいところです。
手順の詳しい解説は、グローブのお手入れ方法をまとめた記事でご覧いただけます。あわせて参考にしてください。

予防2. 風通しのよい場所で保管する
乾いたあとは、風通しのよい場所で保管します。湿気がこもりやすい場所に長く置くのは、避けたほうが安心です。
グローブ袋やケースに入れる場合も、しっかり乾いてから入れるようにします。ときどき袋から出して、状態を確認する習慣もおすすめです。
シーズンオフに入る前には、グローブの状態を一度点検しておきましょう。久しぶりに出したときにカビに気づくより、しまう前に気づくほうが、対処は早く済みます。
保管環境と寿命の関係は、グローブの寿命と買い替えのタイミングを解説した記事でも触れています。

予防3. オイルは薄く、頻度を守る
オイルは、多く塗れば守れるというものではありません。少量を薄く伸ばして、革になじませるのが基本です。
多く塗るとグローブが重くなる原因にもなるため、量には気をつけたいところです。お手入れの頻度の考え方は、次の記事が参考になるでしょう。

予防4. 防カビ剤配合の保湿クリームを取り入れる
保湿の道具を選ぶときは、防カビ剤が配合されたものを選ぶ方法もあります。GorillaSports商店で扱うBALLTOWN 保湿クリームは、防カビ剤が配合されたソフトジェルタイプの保湿クリームです。素手で温めながら、グローブ全体に塗りのばして使います。
ツヤ革専用のクリームなので、お使いのグローブの革に合うかを確かめてから使ってください。クリームだけに頼らず、乾かして風通しよく保管することも、あわせて続けましょう。

まとめ
今回は、グローブにカビが生える原因と見分け方、取り方、予防のお手入れをご紹介しました。
湿気と汚れを残さず、濡れたまま閉じ込めないことが、いちばんの予防になります。カビを見つけたときは、乾かして、ブラシで払って、拭き取る順番を守ってください。
自分では判断がつかないときは、ゴリスポ先生が営むGorillaSports本店へ気軽にご相談ください。営業時間は10:00〜18:00(土日のみ10:00〜18:30)、定休日は木曜です。
ぜひ、今日からできるお手入れで、大切なグローブを長く使ってみてください!



